爪の異常

爪は怪我、体の病気あるいは体内のバランス失調のために変形することがあります。
爪の病気の疑いがある場合は専門医に相談することをお勧めします。

ネイル技術を施そうという爪や皮膚が感染していたり、炎症していたり、傷ついていたり、腫れていたりする場合は施術しないでおきましょう。炎症は赤く、ちょっと腫れていても痛みがあります。感染は膿を持っているのでわかります。炎症と感染は同じものではありませんが、同時におこることがよくあります。皮膚や爪の組織が傷ついていると、皮膚や爪組織の深い層が空気にさらされています。

■爪下の出血■
爪甲の下に血の固まりが出来た状態です。血の塊は、爪床が傷ついたためにでき、茶色から黒へと変色します。治る過程で血の塊のある部分は取れてしまうこともあります。このような爪に人工爪を着けてはいけません。

■爪の変色■
爪の色が、黄、青灰色、緑、赤、紫など、さまざまな色に変わる症状です。
血液の循環が悪かったり、心臓の病気があったり、外用薬、経口薬が原因であったり、また、全身性疾患の兆候であったりすることもあります。
つけ爪をしたり、ラップしたりネイルポリッシュをぬったりして隠すことができます。

■卵殻爪■
爪が薄く白くなり、爪先のところで曲がって指先を覆ってしまうもので、不適切なダイエット、内科的疾患、薬物、神経の疾患などが原因でおこります。
非常にもろく割れやすいので、扱う際は十分注意しなければなりません。爪やすりの細かい方を使って優しく磨きます。爪のつけ根を金属製のプッシャーで押さえるなどの圧力をかけてはいけません。

■すじ爪■
爪に縦方向、または横方向のどちらかに長い溝が何本も入るものです。
大人の爪では縦方向の線が入るのは普通のことで、これは年齢とともに、数が増えてゆきます。
乾癬、血液の循環、しもやけでも縦線ができます。横線は高熱、妊婦、子供のはしか、体内に亜鉛が欠乏した場合にもでます。線が深くなく爪が割れていないなら見た目よく整えるのはかまいません。
爪を磨き粉で注意深く磨いて線を消すか、あるいは短くします。滑らかで健康的に見えるようにネイルポリッシュをぬります。

■ささくれ■
爪の周囲の甘皮が裂ける、よくある症状です。甘皮が乾燥したため、あるいは傷ついたためにおこります。
甘皮をオイルで柔らかくし、甘皮ニッパーで切りそろえると良くなります。簡単な、良くある症状ですが、適切に処置しないと、ささくれから感染することもあります。

■爪甲白斑■
爪に白い点があらわれる症状です。
気泡が入ったり、打撲やその他の爪の怪我のために起こります。白斑は治せませんが、爪が伸びるにつれて先端に移動するので、やがてなくなります。

■母 斑■
爪にできる茶色あるいは黒の斑点で、爪にできる濃い色のほくろの様なものです。
ネイルポリッシュやつけ爪で隠せます。

■爪萎縮症■
爪の衰えです。爪が輝きを失い、萎縮し、はがれ落ちます。
爪母の怪我か、内的な疾患が原因です。この症状には特別なケアが必要です。爪やすりの細かいほうで磨きます。金属製のプッシャー、強い石けん、粉石けんを使ってはいけません。内的な疾患が原因でこの症状が現れている場合、その疾患が治ったなら、新しい爪がはえてきます。

■爪肥厚あるいは
爪肥大
爪萎縮の反対の症状で、爪の育ちすぎです。この症状の爪は異常に厚みがあります。爪肥厚は通常、内的バランス異常、局部感染、あるいは遺伝が原因です。
爪やすりで滑らかに磨き、磨き粉で仕上げます。

■陥入爪■
爪が回りの皮膚に向かって伸びる、手足いずれにもよくある症状です。
やすりのかけ方が悪かったり、靴が合っていなかったりするのが、この症状の原因です。
もし周りの皮膚が感染していなかったり、爪があまり深く食い込んでいないような場合は爪の角を丸く切り、側爪部にかかる圧力を減らします。爪が非常に食い込んでいる場合には、専門医に診てもらいましょう。



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