爪の構造と機能
爪の学名は「Onyx(オニキス)」といい、皮膚「一部で、皮膚や髪と同じタンパク質<ケラチン>で出来ています。堅い外皮と柔らかい内皮とで構成されていて、外皮の表面は滑らかで内皮はいくつもの線が縦状に入っており、わずかな水分と油分が含まれています。
爪の全体構造は爪そのものと、爪の下や周囲の皮膚から成ります。
■ 爪本体 ■■■
爪は、爪甲(そうこう・ネイルプレート)、爪根(そうこん・ネイルルート)、爪先(フリーエッジ)から成ります。
爪甲は爪の主要部分、言い換えれば爪の板状の部分で指先についています。爪は1枚の様にみえますが、実際h何枚もの層になっています。
爪根は爪が成長するところです。爪の付け根で、皮膚の下に埋まっています。
爪先は爪の先の、指先から出ている部分です。
【爪の下の構造】
爪の下には爪床(そうしょう・ネイルベッド)、爪母(そうぼ・マトリックス)、爪半月(そうはんげつ・ルヌラ)があります。爪床は爪の下にある、皮膚の部分でこの上に爪甲がのっています。爪床には血管が通っていて、この血管が爪の成長に必要な栄養分を補給します。
爪床には神経も通っています。
爪母は爪根の下にあり、神経、リンパ、血管が通っており、これらが爪細胞を作り出し、爪の成長速度をコントロールしています。爪母は非常に敏感な部分で、傷がつくと爪が異常な伸び方をしたり、病気になったりします。ネイルケアをする際に、この部分に過度の圧力をかけないように気をつけなければいけません。
爪半月は爪の根元にある、乳白色をした半月型の部分で水分を多く含んでいます。ここで爪母と爪床がせっしています。
■ 爪の取り囲む皮膚 ■■■
【爪の周囲の皮膚】
爪の周囲の皮膚とはキューティクル、ネイルフォルド(爪・・)、ネイルグルーブ()、ネイルウォール(爪廓そうかく)、エポニキューム(爪上皮そうじょうひ)、ペリオニキューム(爪床縁そうしょうえん)、そしてハイポニキューム(爪下皮)のことです。
キューティクルは爪を覆ってる皮膚です。正常なキューティクルは、柔らかくしなやかです。
ネイルフォンドはマントルとも言い、ネイルルートのある爪の根元の皮膚の深いひだです。
ネイルグルーブはネイルベッドの爪の伸びる方向にある隙間です。
ネイルウォールはネイルグルーブの上にある両脇の皮膚のことです。
エポニキュームはネイルウォールからネイルボディに伸びる爪の根元の薄い皮です。
ペリオニキュームは爪全体の周囲の皮膚です。
ハイポニキュームはフリーエッジの下の皮膚のことです。
■名称&機能 |
ネイルプレート(Nail plate) |
爪甲(別称:ネイルボディ)爪全体のこと。硬ケラチンからできている。 |
ネイルルート(Nail root) |
爪根 爪のつけ根の部分。 |
フリーエッジ(Free edge) |
爪の先端部分。爪床から離れた爪甲部分。 |
ネイルベッド(Nail bed) |
爪床 爪甲を支えている皮膚、毛細血管が通っている。 |
マトリックス(Nail matrix) |
爪母 爪が作られる為の重要な働きをしている部分で、ネイルベッドの全体の1/5がマトリックス。ここには神経、血管、リンパ管が通っている。 |
ルヌラ(Lumura) |
(別称:ハーフムーン)爪の根元に見える乳白色の半月状の部分。水分を含んでいるので、光を反射し白く見える。 |
エポニキューム(Eponychium) |
爪上皮 ネイルウォールからネイルボディに伸びる爪の根元の薄い皮です。 |
ネイルフォルド(Nail fold) |
爪() 爪のつけ根の深く折り込まれたひだ状の皮膚で、爪根に接している。 |
ネイルグルーブ(Nail groove) |
爪溝 爪床の爪の両側にある溝で、これに沿って爪が伸びる。 |
ネイルウォール(Nail wall) |
爪廊 ネイルグルーブの上の爪の両脇の皮膚。爪のフレーム。 |
ペリオニキューム(Perionychium) |
爪囲 爪全体を取り囲んでいる皮膚。 |
ハイポニキューム(Hyponychium) |
爪下皮 フリーエッジの裏の皮膚。 |
イエローライン |
ネイルプレートが爪床から離れる部分。 |
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